足寄町に残されたアイヌ伝説と昔話‼

足寄の梯子のある崖  ニカルシピラの砦

『池北線仙美里駅と足寄駅との中間、利別川縁にニカルシピラという崖がある。この上に昔の砦跡があり、それにまつわる伝説が残っている。ニカルとは梯子の事で、梯子のある崖という意味らしいが、昔或冬に日高軍が利別川筋を攻め上ったとき、この砦の人々は他に出ていたので、日高の軍勢を防ぎようがなく、ここにいた老人は葡萄蔓の梯子をかけ、雪輪を反対に履いて逃げ出したので、外から人が来て砦に入った足跡が印された。それを見た日高軍は、砦の中に人がかくれているというので、慎重に城攻めにかかり、山に登って砦に入ってみると誰もいなかった。その間に砦の老人は遠くに逃げて助かったという。一説には攻めてきたのは日高軍ではなく釧路の厚岸軍であり、砦を逃げ出した老人は遠く日高の染退(静内)か門別に行ってしまったとも伝えられている。』永田栄輯・更科源蔵編・アイヌ伝説集より。

梯子のある崖  ニカルシピラチャシ

『先祖は十勝のニカルシピラという所に梯子のような物をこしらえて住んでいたのを十勝アイヌに攻められて例のトッパトミのため良く苦しめられ、山を越えてこちらに渡ったものといっている。それで今でもヌプカウシヌプリには決して幣をあげない。よくよく十勝のものに見せられた腹の立つところから挙げないのだ。イワチシの奥の山に神酒神幣を供える。そこで先祖が休んだ所としてあるからだ。ポロシリにも挙げない』平取町・萱野コワワッテエカシ伝・吉田厳輯・宇田川洋・アイヌ伝承とチヤシ

カムイトーの伝説 足寄の化物

・カムイトーの伝説
『利別川を挟んでカムイロキの対岸、ペンケオワシップ川が利別川におちるところに、昔カムイトーと言う沼があった。昔この沼にはなにか知らないが大きなながいものがいて、村人は恐れて近よる者はなかった。或る年、日高の人がやってきて足寄の土地に住みたいと言ってきた。そこで村の人はもしカムイトーにいる化けものを退治した、ここに住んでもよいといった。そこで日高の人が沼の縁へ行って、沼に向かって何かを話きかしていたが、それからこの沼に村人の恐れていたものの見えなくなった。それで日高の人の話は恐ろしいものだと言い伝えられていた。』足寄町・小谷地吉松エカシ伝

・カムイトーの伝説
『もう一説では、この沼の縁に人が住んでいて、この人が山狩りに行ったり、他に行って、なにか変事でも起こると、この沼の水の色が変わるほか、他から人が訪ねるときにも水の色が変わるので、前もってこのことがわかったという。』永田栄輯・更科源蔵編・アイヌ伝説集より。

カムイエロキ山の伝説

『池北線足寄駅の東北方利別川と足寄川の間との間(カムイトーの対岸)に、カムイエロキという四百米ほどの山がある。この山には現在でも何かあるときには必ず酒をあげて祈願するのを常としている。それは昔ある猟師が道に迷ってどうしても人里へでれず、この山の峰で野宿した。すると夜中になって何神だかわからないが、沢山の神様達が集まってきて色々の物語や歌をうたう声がにぎやかでやかましくて眠れなかった。朝になってあわてて逃げ帰ってくると、途中で大きな熊に出会ったので、それを獲って帰りこの話をしたので、色々な人が神様の歌を聞きたくて、その山に行くと神様はやってこない。然し猟師が迷っていくと、必ず聞くことが出来るという。今でも雷の鳴るときは、この山の上で特別大きな音がしたり、落雷する。それは神様達の遊ぶところだからと伝えられている。』足寄町・小谷地吉松エカシ伝・更科源蔵編・アイヌ伝説集。

トゥミルベシベ伝説 (トメルペシベのチャシ)

『上利別と大誉地の中間、トプシコタンの対岸にトゥミルベシベという川があり、この川を伝って遡っていくと、足寄川に連絡する山道があるが昔はこの道を通って釧路方面から夜盗が攻めてくる事があったので、トゥミ(戦争)ルペシベ(通路)と言ったといわれているが、昔このトゥミルベシベの川を沢山の蕗の葉が流れてきた。然しそれはただの蕗の葉の流れではなくて、実はその蕗を咥えて呼吸しながら、大勢の敵が川水を潜って攻め寄せてきたものであった。不意をつかれてトゥミルベシベ川口のコタンの人々は、殆ど全滅させられてしまった。そのとき人々がいたと思われる洞窟が二つ、この川の附近にあり、二つの洞窟をつなぐ濠も掘られている。』永田栄輯・更科源蔵編・アイヌ伝説集より。

足寄の狼 足寄の老婆

『昔、足寄川が利別川と落ち合う附近(足寄太附近)に小屋をつくって、イラクサの繊維をとっている老婆があった。ある夜のこと、老婆が小屋に睡っていると、狼が一匹入ってきて炉の灰の中に丸くなって寝てしまった。すると間もなく一頭の大熊が入ってきたので、老婆は驚いて、昔からこんなときはユカラをやれば良いと言われていたのを思い出し、火箸を持って炉縁を叩きながらユカラを始めたが、熊は隙があったら老婆に飛びかかろうとするとそのたびに狼が頭を上げて熊を牽制するので、熊は何時も出鼻をくじかれていたが遂に我慢の出来なくなった熊が、炉を飛び越えて老婆に飛びかかって来るところを、下から狼が飛び上がって襲撃して、猛烈な組み討ちにとなり、いつ尽きるともしれない噛み合いに、熊も狼もお互いに傷つき引き裂かれて、遂に両方とも共倒れになってしまい、老婆は狼によって命を全うする事が出来たという。』永田栄輯・更科源蔵編・アイヌ伝説集より。

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