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ニシン街道巡り
消えゆく近代土木遺産 岩内町~島牧村の袋澗遺構‼

後志岩内町~蘭越町の袋澗

岩内町や蘭越町にも数は少ないが袋澗がある。ただ気軽に見られるのは敷島内の小漁港くらいで他はアクセスに難がある。

Ⅰ1号袋澗☆敷島内漁港:岩内町MAP

敷島内漁港岩内から蘭越方面へ進むと鳴神トンネルの手前に小さな敷島内漁港がある。元々は袋澗だったようですが漁港化された事が幸いしてか西側の堤は間知石布積み6段で天端まで残っているが、突端はコンクリートで補強されている。袋澗本体の堤とは独立した離岸堤の石積みがあるが、それを覆うように外側からテトラが積まれている。北側の堤はコンクリートだが岸に護岸のように見える石積みがみられる。Ⅰ2号袋澗は国道229号旧道ビンノ岬トンネル北西側坑口付近、Ⅰ3号袋澗は国道229号旧道鵜の岩トンネル岩内方坑口付近、Ⅰ4号-I1b号、Ⅰ5号袋澗は国道229号鳴神トンネルの前浜にあるがアクセスに危険を伴うので割愛した。◇澗利用:敷島内漁港 ◇所在地:岩内町敷島内 ◇G.Maps:42.961955, 140.462385

敷島内漁港1 敷島内漁港2 敷島内漁港3 I4号:切澗1 I4号:切澗2 I5号:切澗

Ra01袋澗尻別岬の袋澗:蘭越町MAP

尻別岬袋澗 蘭越町というと内陸のイメージがあるが、その蘭越にも袋澗がありました。鮎の遡上する尻別川の河口左岸にある尻別岬に位置し航空写真でもその形を確認できます。波蝕棚に四角い切澗と沖に続く水路があり、袋澗から北西に伸び西の外海に抜けています。周囲の波蝕棚には柱の跡が沢山あるようです。広い波かぶりの平板(波蝕棚)なので干潮時以外では明瞭に見えないかもしれません。行くなら波静かな干潮時に。◇築年月:不詳 ◇澗利用:無利用 ◇所在地:蘭越町港町 ◇G.Maps:42.877395, 140.359186

後志地方寿都町の袋澗

寿都町の袋澗は寿都湾を中心に反時計回りに番号が付されているのでそれに従います。寿都町市街地から弁慶岬に至る海岸線と政泊海岸にも袋澗跡が点在していますが、道はなく全域徒歩となる所が多いので割愛しました。

Su1袋澗MAP

Su1袋澗有戸漁港から北に約500m、田中の沢河口から南に約600m、国道沿いにある栄海魚場付近の前浜にあります。堤の形からするとハコ型の袋澗のようで、北の堤は割石谷積みか乱積みで、他方の堤は崩壊が進んだため良くて根石だけ残存、澗内は礫でかなり埋没し浅くなっています。草の伸びる前なら海岸に降りるのは難しくはないでしょう。これとは別に歌棄鰊御殿の北約240m付近の海岸に記録にない袋澗の跡と思われる痕跡?Su1bが残っている。◇築年月:不詳 ◇澗利用:無利用 ◇所在地:寿都町字歌棄町種前 ◇G.Maps:42.801895, 140.306453

Su01:袋澗跡1 Su01:袋澗跡2 Su01:袋澗跡3 Su02:袋澗跡1 Su04:袋澗跡 Su05:美谷漁港1

Su2袋澗MAP

Su2袋澗 田中の沢河口から南に約100m、旧岡田家煉瓦蔵から南約400mにあり、陸側を底辺とした台形型の堤に囲まれた袋澗で割石谷積みの堤が南と北辺を守り西の堤は崩壊。北の堤の東端には溝石があるので、ここが港口でしょう。水域は堤による作用か礫で埋没し始めています。草の伸びる前なら国道から直接海岸に出られそうです。◇築年月:不詳 ◇澗利用:無利用 ◇所在地:寿都町歌棄町種前  ◇G.Maps:42.805862, 140.305269

Su3袋澗MAP

Su3袋澗地図には名も無い秋山の川河口南の約250mにある袋澗跡で、周囲一帯は沖側に広い波蝕棚となっており、南北2つの切澗があって南の澗が南西向きに開口している。堤は2つの澗の間にあって根石の一部が残存するが、破壊された堤の石材が周辺に散乱している。切澗の陸側も埋没が進んだいるが、澗内にも石材も沈んでいる。◇澗利用:旧船揚場 ◇所在地:寿都町歌棄町美谷 ◇G.Maps:42.818670, 140.304639

Su4袋澗MAP

Su4袋澗福士の川河口左岸に位置し場所としてはわかりやすい。『積丹半島袋澗現況調査』の時には石垣が崩れていたが、大量の消波ブロックが盛られ全体像は想像も出来ません。堤もさらに崩壊が進み根石しか残るのみですが、周囲の岩盤に柱を立てたと思われる穴が見られるが袋澗の遺構としては残骸クラス。◇澗利用:放置 ◇所在地:寿都町歌棄町美谷 ◇G.Maps:42.822633, 140.304735

Su5袋澗☆美谷漁港MAP

美谷漁港旧美谷(ぴや)漁港は石垣が残り袋澗本来の形をよく留め、北東に開口した長方の袋澗で外は北から西にかけては波蝕棚が広がっている。陸に面した南側は間知石3段相当の高さで船着場と船揚場があり天端はコンクリートで補強されている。西側も陸に面し間知石3~6段相当の高さの護岸が施されている。澗内を2分割する突堤は間知石3段相当の高さで天端上はコンクリートだが部分的な崩壊がみられる。東堤は下半分は突堤と同じで上には外海に面した側をコンクリートで嵩上げ。北の堤は途中でクランク状に曲がり、間知石谷積み巻き天端が主のようですが、破損しやすい部分はコンクリートで補強されている。北の堤を延長したように隣の神社まで石垣が続くが一部崩れている。補修を繰り返し現役の港として使用されてきたのが幸いしてか、保存状態の良さでは利尻島の鴛泊の袋澗に次いでよい。新美谷漁港が出来て今はあまり使われていないとの事です。◇築年月:不詳 ◇澗利用:漁港 ◇所在地:寿都町歌棄町美谷 ◇G.Maps:42.828463, 140.306731

Su05:美谷漁港2 Su05:美谷漁港3 Su05:美谷漁港4 Su05:美谷漁港5 Su05:美谷漁港6 Su05:美谷漁港7

SuK3袋澗MAP

SuK3袋澗SuK4袋澗に隣接し吉崎水産直売所の前浜にある袋澗跡で、2つの水域を持ち北側の澗が水路で外海とつながって、袋澗の規模としては大きい方に入るようです。堤は見当たらないが、数個だけ練積みされた玉石の根石が残っていたのでかつては存在していたものと思われる。駐車スペースはないが新美谷漁港を利用できそうです。◇築年月:不詳 ◇澗利用:取水場 ◇所在地:寿都町歌棄町美谷 ◇G.Maps:42.833974, 140.311894

SuK4袋澗

SuK4袋澗新美谷漁港の北東に隣接し佐藤漁業の前浜にある袋澗跡で、1つの水路の先に2つの水域がある。堤はかなり崩れ砂礫が堆積しているが切澗と根石で袋澗の形が想像出来るがやや複雑な印象です。堤は間知石で澗の開口部を門のように守る1対と2つの澗の中央を仕切る1本が認められる。隣接してSuK3の袋澗跡が北東方向に残っている。◇築年月:不詳 ◇澗利用:船揚場 ◇所在地:寿都町歌棄町美谷 ◇G.Maps:42.833518, 140.311403

Su6袋澗鮫泊漁港MAP

Su6:鮫泊漁港鮫泊漁港として現在も使われ広い石張の平場がある珍しい袋澗です。北西の堤はコンクリートに変わっているがそれ以外は石垣を補強した程度にしか手が加わっていません。南西の堤は間知石あるいは割石布積みで、港外側面と天端はコンクリートで補強、この堤の陸側には間知石布積みの護岸が残る。北東の堤は間知石あるいは割石布積みで、天端はコンクリートで補強されています。澗の水域はこの堤の挟んで左右2つあり北の角が外海とつながっています。ただ漁港にしては水深が浅いようです。◇築年月:不詳 ◇澗利用:鮫泊漁港 ◇所在地:寿都町磯谷町鮫取澗 ◇G.Maps:42.834997, 140.313177

☆Su7袋澗MAP

鮫取澗の袋澗 寿都町の袋澗で自然な状態で一番良く残されているのが鮫取澗の袋間跡、かなり崩壊は進んでいるも原型全体の姿がリアルに想像できるという点では、瀬棚の船倉ノ袋澗と並んで貴重な遺構の一つと云えそうです。ニセコバス鮫取澗バス停から東に約100m、美谷漁港から北東に約450mにあり、陸と3本の石垣に囲まれた箱型の袋澗。北東の辺は単純な棒線でなく細長いコの字形という見慣れない構造。野面石や間知石、割石からなり積み方も布積み谷積み乱積みが併存していることから補修歴が長いのか。南西の辺は間知石あるいは割石の谷積みを主に一部布積みとなっている。余談だが風景もよろしい。◇築年月:不詳 ◇澗利用:無利用 ◇所在地:寿都町磯谷町鮫取澗 ◇G.Maps:42.835878, 140.315111

Su6:鮫泊漁港1 Su07:鮫取澗1 Su07:鮫取澗2 Su07:鮫取澗3 Su07:鮫取澗4 Su07:鮫取澗5 Su6:鮫泊漁港2 Su6:鮫泊漁港3 Su07:鮫取澗6 Su07:鮫取澗7 Su07:鮫取澗8 Su07:鮫取澗9

Su8袋澗MAP

Su8袋澗 ニセコバス鮫取澗バス停から北北東に約100m、Su7袋澗より北東約230m付近に位置し、国道からも見えるがただの岩場とようにも見えるので車では見落とすかも。乱積み巻き天端の石垣が一部だけ残り、天端には石造の短い係留柱が1本立っている。切澗の形からハコ型と思われ北側に開口部があったように見えますが、澗内は礫が多く浅い。◇築年月:不詳 ◇澗利用:放置 ◇所在地:寿都町字磯谷町鮫取澗? ◇G.Maps:42.837430, 140.316874

☆Su9袋澗MAP

磯谷の袋澗 磯谷運上屋跡碑のある横間漁港の東方に位置し、漁港の入口からも見えている。澗内は礫で浅くなっていいるが残った堤で袋澗の形が方形と分かる。北西の堤は天端が破壊され高さは不明。他の堤は根石しか残っていません。西隅に開口部があり溝石が残っている。袋澗の形がわかるということで遺構としては良い方に入るのかもしれません。◇築年月:不詳 ◇澗利用:無利用 ◇所在地:寿都町字磯谷町横澗 ◇G.Maps:42.846328, 140.330581

Su10袋澗跡

Su10袋澗跡 ◇現状況:留宇別内川の河口付近の寿都しおさい学園看板の向かい側海岸に残存した小石積堤が近接して2カ所あり、航空写真でもそれらしき痕跡が見えている。ただ残された痕跡程度の遺構では元の袋澗を想像することは殆ど無理で、たんにここにも袋澗があったというのが分かるのみ。留宇別内川沿いの道路脇に駐車可能なスペースがあります。◇澗利用:放置 ◇所在地:寿都町字磯谷町横澗 ◇G.Maps:42.850783, 140.336379

Suk03:袋澗跡 Suk04:袋澗跡 Su9袋澗1 Su9袋澗2 Su9袋澗3 Su9袋澗4 Su01:袋澗跡4 Su01:袋澗跡5 Suk04:袋澗跡 Su07:鮫取澗10 Su8袋澗2 Su9袋澗5

後志地方島牧村の袋澗

島牧村の海岸は防潮堤が高く、目立たない切澗だけの袋澗が多いので、車からは殆ど見えない。事前にGoogleMapの航空写真などで確認されてから出かけるのがよさそうです。

Sh1袋澗☆軽臼の袋澗MAP

軽臼港北の袋澗軽臼の袋澗は軽臼漁港(豊浜港)の北東側にあり、袋澗の北側は広大な波蝕棚になっており波浪に強そうで、それが石垣の残っている理由かもしれません。ほぼ正方形の切澗とそれを囲む堤が半分以上手付かずで残り、割石谷積み巻き天端丸角で水路との接続部は溝石が水中用と地上用の2対あります。堤のすぐ内側は人1人がようやく歩ける幅の地山を残し更に内側に切澗があり北西辺の中央から西向きに水路が延び外海につながる。袋澗内は大分埋まっているが水路は深さを保っているが、大時化でさらに崩壊が進んだらしい。◇澗利用:無利用 ◇所在地:島牧村字豊浜(軽舞) ◇G.Maps:42.733449,140.089382

Sh1:軽臼の袋澗1 Sh1:軽臼の袋澗2 Sh1:軽臼の袋澗3 Sh1:軽臼の袋澗4 Sh1:軽臼の袋澗5 Sim01袋澗跡1

Sim01~Sim03袋澗

Sim01袋澗跡袋澗跡を全て見るには海岸線を徒歩で往復5Km程になるので、ここでは袋澗の密集している区間のみとする。距離にして往復約1.8km程の区間で航空写真で見ると袋澗(切澗も含めて)8カ所の痕跡があり、この区間を二つのエリアに分けて簡単に紹介するが全域徒歩でのアプローチになる。Sim01は歌島漁港から北北東に約970m付近にある。東西に細長いハコ型の切澗、西から水路を介して外海に抜けます。港口にやや大型の溝石が1対ある。堤は確認できないがあったと思われる。Sim02は歌島漁港から北北東に約940m付近。ほぼ正方形の切澗で真西に水路を伸ばし外海に通じます。堤はないが堤跡の痕跡が残っていた。Sim03は歌島漁港から北北東に約890m付近にあり、少し歪んだ正方形の切澗が2つある袋澗で2つの水域は1本の水路でつながり南西の外海へ開いている。◇澗利用:放置 ◇所在地:島牧村歌島 ◇G.Maps:Sim01 ◇G.Maps:石積堤痕跡 ◇G.Maps:Sim03◇G.Maps:Sim04

Sim01石積堤痕跡2 Sim01石積堤痕跡3 Shm03袋澗跡1 Shm03袋澗跡2 海岸の石積護岸堤 Shm04袋澗跡1

Sim04~Sim08b袋澗

Sim08b袋澗袋澗密集帯の後半です。Sim04は歌島漁港から北北東に約790m付近にある。ハコ型の切澗1つによる袋澗、Sim05は歌島漁港から北北東に約750m付近にあり小規模なハコ型の切澗。Sim06は歌島漁港から北北東に約740m付近で小規模なハコ型の切澗。Sim05と06を併せて袋澗を形成か?。Sim07は歌島漁港から北北東に約700m付近、ほぼ正方形の切澗。北の角から北西に水路を伸ばし外海につながる。Sim08は歌島漁港から北北東に約650m付近にあるほぼ正方形の切澗で南西の角から西に水路を伸ばし外海に開いている。Sim08bき歌島漁港から北北東に約600mにある歪んだ形の小さな切澗。袋澗としては小さすぎる印象でした。堤は確認できなかった。◇澗利用:無利用放棄 ◇所在地:島牧村歌島 ◇G.Maps:Sim05 ◇G.Maps:Sim06 ◇G.Maps:Sim07◇G.Maps:Sim08

Shm04袋澗跡2 Shm05.06袋澗跡1 Shm05.06袋澗跡2 Shm05袋澗跡3 Shm08袋澗跡1 Shm08袋澗跡2

Sim09~Sim10袋澗MAP

Sim09袋澗歌島漁港から北に約500mの幅約50mの波蝕棚にあり、ほぼ正方形の切澗ず2つが並びそれぞれを水路で結び、南側の切澗から北西向きに水路を出し開口。港口には溝石がないが、両切澗間を仕切るのが1対あります。道路の行き止まりになる所です。Sim10は歌島漁港から北に250mの幅約50mの波蝕棚にある。少し歪んだ四辺形の切澗で堤はみられず。南西の角から東向きに開口、ここまでは車でアプローチできます。◇澗利用:船揚場 ◇所在地:島牧村歌島 ◇G.Maps:Sim09◇G.Maps:Sim10

Shm08b袋澗跡 Shm09袋澗跡1 Shm09袋澗跡2 Shm10袋澗跡1 Shm10袋澗跡2 Shm10袋澗跡3

Sim11~Sim12袋澗

Sim12袋澗Sim11は歌島漁港の北に隣接し南北に長い長方形の切澗のみで石垣はない。切澗の南西角から東向きに水路があり外海に通じていたようだが消波ブロックが積まれ詳細不明、水路と澗の間には溝石があり袋澗内は礫でかなり埋まっています。Sim12は歌島漁港から南へ約100m、歌島簡易郵便局からは北へ約150mに位置した切澗のみの袋澗。長方形の切澗の真ん中に仕切りとなる地山が残され、ほぼ正方形の2つの澗に分割され港口を北に持ち北西へと開けています。◇澗利用:無利用 ◇所在地:島牧村歌島  ◇G.Maps:Sim11◇G.Maps:Sim12

Shm11:袋澗跡 hm12:袋澗跡 Shm13:袋澗跡 Shm15:袋澗跡 16.17:袋澗跡 16.17:袋澗跡

Sim13袋澗MAP

Sim13袋澗歌島児童館の前浜に位置し港口に石垣の跡と溝石があるがそれ以外堤の痕跡はありません。澗の形は将棋の駒のような形で底面が陸側、頭の右方から北に開口しているが一見して袋澗とは気付かないかもしれません。澗は礫で陸側によるほど浅くなっています。◇築年月:不詳 ◇澗利用:船揚場 ◇所在地:島牧村歌島 ◇G.Maps:42.774700,140.149765

Sim14袋澗

Sim14袋澗跡本目岬から東に350mに位置し、石垣の無い平盤を掘っただけの切澗で長方形の袋澗です。船揚場の前にあり北が自然の岩の割れ目に接し、これを介して北東方向に開口しています。時化ていると平盤は波かぶりとなりそうで見えないかもしれません。◇築年月:不詳 ◇澗利用:無利用 ◇所在地:島牧村本目380 ◇G.Maps:42.746379,140.118033

Sim15~Sim17袋澗☆港地区の袋澗MAP

港地区の袋澗厚瀬漁港と本牧岬との間をGoogleMapの航空写真で見ると、岬の基部と中間付近の船着き場際、厚瀬漁港から100m付近に切澗が3ヶ所あるが石垣はないので袋澗とは気がつかないかもしれません。Sim15は本目岬の南の根元付近になり切澗のみで柱跡の穿跡があり、澗内は礫で埋まり浅くなっている。Sim16は船揚場となっているが、本来は北西方向に水路を持っていたハコ型の袋澗と思われます。Sim17は厚瀬漁港から北東に約100mと港側にあり、石垣は無く波蝕棚を穿ったほぼ正方形の切澗のみで澗の入り口に溝石がり、袋澗の西角から西方向に水路を出し開口しています。袋澗というと普通は石垣風の波除けを連想するが、島牧では掘り込んだだけというシンプルな袋澗が多いという印象、袋間としての重厚感はありませんが、沖に張り出した洗濯岩のような亀裂が走る波蝕棚の中にあって絵になる袋澗でしょう。◇澗利用:無利用&船揚場 ◇G.Maps:Sim15 ◇G.Maps:Sim16 ◇G.Maps:Sim17

16.17:袋澗跡# 16.17:袋澗跡 16.17:袋澗跡 16.17:袋澗跡 16.17:袋澗跡 Shm20:袋澗跡

Sim19~Sim20袋澗

Sim19袋澗Sim19は狢川河口から東に約650m、Sim20から東に約50mにあり、東西に方形の澗があり北側でつながっている。東側の澗のほうが若干小さく澗から北へ水路を伸ばし外海へつながります。Sim20は狢川河口から東に約600m、Sim19から西に約50mにあり2つの澗があって南北方向に長い長方形で西方は東方より一回り小さい。港口は北北西を向き、西方の澗へは直進で入れ、東方には入り口で直角に曲がる。澗内の深さはあるようです。◇澗利用:船揚場&無利用 ◇所在地:島牧村栄磯 ◇G.Maps:42.735601,140.101039

Sim21袋澗

Sim21袋澗跡狢川河口から東に約150mに位置し堤が無く切澗のみの袋澗です。ほぼ真北に水路を伸ばし開口、西側は広大な波蝕棚があります。ただ堤や溝石がないので見逃しやすいかも。◇築年月:不詳 ◇澗利用:船揚場 ◇所在地:島牧村栄磯 ◇G.Maps:42.736263,140.094824

Sim23~Sim24袋澗MAP

Sim24袋澗跡フモンナイ川河口から南西約450mに位置し、方形と思われる切澗と北に伸びる水路があるが、現在は真新しい船揚場2つが出来ており袋澗の東側はかなり掘り広げられたようにも見えます。堤はないが北から西にかけての波蝕棚には袋澗を囲うように丸い穴が並びいくつか木柱が刺さっていた。目印になる船揚場と木柱があり探しやすいでしょう。Sim23は原歌漁港に変わっているが防波堤の一部に石垣堤が残り、袋澗の面影をみる。◇築年月:不詳 ◇船揚場澗利用: ◇所在地:島牧村原歌町 ◇G.Maps:42.688469,139.984611

Sim26~Sim27袋澗

Sim27袋澗跡Sim26は国道229号白糸トンネル坑口から北東に約200m、第2栄浜漁港からは南西に約350mに位置し切澗のみの袋澗のようです。ハコ型の切澗があり北西が開口し、波蝕棚の裂け目を北に抜け外海につながります。Sim27は国道229号白糸トンネルから北北東に約100m、第2栄浜漁港からは南西に約450mに位置し切澗のみの袋澗。四角から北角を切り落とした形で、西角から外海へつながっています。どちらも近くに駐車スペースが見当たらない。航空写真では持田地区で兜岩トンネルを抜けた海岸に切澗と堤らしきのがみえる。◇澗利用:無利用 ◇所在地:島牧村持田 ◇G.Maps:42.667525,139.876430

Shm21袋澗跡 Shm23b袋澗跡・原歌漁港 Shm23袋澗跡 Shm24袋澗跡 Shm26袋澗跡 Shm27袋澗跡 Sim01袋澗跡2 Sim01袋澗跡3 Shm01軽臼の袋澗6 Shm01軽臼の袋澗7 Shm03袋澗 Shm10袋澗跡2 Shm12袋澗跡 Shm16.17:袋澗跡 Shm16.17:袋澗跡 Shm18袋澗跡 Shm21袋澗跡 Shm23b袋澗跡・原歌漁港

ニシン街道MAP

ニシン漁で繁栄した日本海沿岸に残る鰊番屋・漁家住宅をはじめ、ニシン漁の栄枯盛衰、歴史を物語る碑などを集めましたが漏れがあるかもしれません。また各地に設置された「にしん街道」標柱も含めました。袋澗(跡)リストでは旧国道沿いとなるアプローチ困難な袋澗跡と痕跡程度の袋澗遺構は除外、勧めできる袋澗には☆マークを付加しました。


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