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知床の森の中に静かに佇む静寂の湖、1湖~5湖まで遊歩道が設置されていて、5つの湖を一巡りするには1湖から5湖まで時計回りにゆっくに歩いて1時間半ほど。それぞれ圭湖、純湖、洋湖、弘湖、悦湖と女性の愛称が付いているが知る人は少ない。大小五つの湖を散策する一周3kmの遊歩道は、よく整備されアップダウンも少なく急傾斜は階段がついていて快適だ。観光バスで来ている方は2湖からエスケープルートを通り戻られてしまうことが多いので、2湖より先は静か5湖巡りが出きるがヒグマの出没状況などでコースが閉鎖されることもある。遊歩道の入り口は大型駐車場、レストハウス、トイレなどが完備シーズン中は常に観光客で賑わっていて、順番待ちの車が連なっていることもある。知床はよく秘境の名で呼ばれる。確かに原生の自然が保たれている所は多いが、知床五湖の入口に位置する1湖と2湖の周りで見られる草原は厳しい自然との闘いに敗れた開拓民の苦闘の痕跡でもある。山地の上部は原生林が多く野生のまま残された自然環境が広く存在するが、海岸段丘上にある森林は古くから利用された古代人の生活の場でもあったのだ。
五湖には流れ込む川も、流れ出す川もない。ではこの水はどこから来たのか。最終間氷期の頃はこの辺は標高僅か数mの海岸段丘でしたが、約八万年前に羅臼岳より流れ出した溶岩流が岩尾別に流れ込んで分厚い溶岩台地を作りあげました。その高さは海岸から見ると高さ200mに達する海蝕崖になっている。厚くて硬く水を通さない溶岩に覆われた台地上に今度は知床硫黄山南岳の大規模な山体崩壊で運ばれてきた岩屑崩れ堆積物が分布、溶岩の塊が積み重なって小規模な流れ山ができています。硬く水を通さない岩盤と山体崩壊で運ばれてきた堆積物の境目が地下水の通り道になっているという事ですが、五湖の付近は岩盤が地表近くにあるため地下水が窪地の地表に顔を出しているわけだ。湖面の標高が五湖ともほぼ同じ高さに有るというのもうなずける事でしよう。この二つの地層の境目を流れる地下水は半島の断崖から滝となってオホーツク海に流れ出しているのが観察出来ます。二湖より奧の湖岸、原生林は人も少なく静かです。知床五湖の四季は、ミズバショウの花とエゾアカガエルの産卵で春到来、夏はゼミの鳴き声、紅葉に染まる秋もまたお勧め。森の随所にヒグマの爪痕、クマゲラの開けた穴、獣道など動物たちの生活に触れることができます。また歩いているとエゾシカやエゾリスに逢えたり、エゾライチョウが人の先を歩いていたりすることもある。知床の連山は程度の差こそあれ殆どの湖畔からが眺められる。また水辺を好む植物も多く見られる。湖畔歩いていてヒグマに遭遇する事は無いと思うが(逢ったら大変です、ヒグマの確認時には遊歩道を閉鎖します)食物連鎖の頂点に君臨する大型哺乳類が生息できる環境に「野生の王国」の一端を垣間見ることが出きる。野生の王国と云っても良い意味だけとは限らないのが今の知床です。
湖岸には草原が広がる開放的な所もあるが多くは森の中という感じてすね。ここからは知床連山の名峰、羅臼岳がよく見えます。湖面から立ちこめる霧の上に聳える羅臼岳など、此処でしか見られない知床の山並みがいいですね。なんと一湖には開拓民が放流したというフナが生息しているという。
知床五湖の中で一番大きな沼です。知床連山が静かな湖面に映え、そのスケールの大きさが実感できます。五湖の中では開放的な雰囲気。観光バスで来た方はここからエスケープルートを通って戻る事が多い様で、この先は静かになる。
遊歩道は今にもヒグマが出てきそうな椴松の深い森の中を通り林床にはイチヤクソウなど花も多い。湖岸は水性植物も豊富、動物の気配に神経を研ぎすましなから歩く此処は、知床の原始の森を感じる事の出来る場所で、連山もよい感じです。
四湖は小さな沼だが、沼を囲む緑か映り込み知床連山がその上に横たわっている。五湖と同じ方角からの眺めになるので二つの湖の雰囲気は似ているが、秘湖の雰囲気はなんと言っても此処が一番です。紅葉も此処が一番のお勧めかも。
遊歩道も此処まで来るとすでに出口に近く車の音なども聞こえてきてほっとする。五湖は浅い沼のようで、湖面にはトンボなど水生昆虫や蝶の姿を見ることが多く、かなり珍しい種類もいるようだ。知床連山の眺めも素晴らしいが、季節によっては藻で埋まり湿原風の風景になる。
今や全国区となった観光地の知床まで来たのに五湖に行けない(ヒグマの出没による遊歩道の閉鎖)事も有るため設けられた遊歩道(高床式の木道)があり、展望台より遠くに五湖を取り巻く森と僅かな水面&知床連山を望む事ができる。ただ高床式の木道は異質で景観を壊している。
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