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アイヌ語地名を巡る旅
引用文献とアイヌ語地名表記法方について‼

引用文献・特に蝦夷語地名解に関して

地名に関して引用する事が多い文献となると(当サイトに限っての事)松浦武四郎の著作物、永田方正著・北海道蝦夷語地名解、北海道駅名の起原、山田秀三著・北海道の地名、更科源蔵著・アイヌ語地名解が主になっているが、引用が多い北海道蝦夷語地名解(以後は地名解と略記)について一言。言語学者で有る知里博士のアイヌ語入門を読まれた方はご承知の様に、その著書にて「地名解」の著者・永田方正氏の学者としての良心は認めながらも、そのアイヌ語の文法、発音と音韻変化、日本語訳まであらゆる誤りを徹底的に指摘して迷著とまで言わしめた。その知里博士がフィールトワークでいつも持ち歩いていたのも地名解という。要するにアイヌ語の単音と音節、アクセント、音韻変化、アイヌ語文法、地名に必要なアイヌ語の単語がマスター出来ているならばを最高の名著という事なのでしょう。それには繰り返し知里真志保著「アイヌ語入門」と「地名アイヌ語小辞典」を読むしかないと云う事になるのだが・・にも関わらず引用が多いのは、地名を語源まで踏み込んで単語に分解しローマ字で表記、そこまで解説している当時の著作物は他にない事によります。そこで問題になるのが文法上の致命的な誤りや誤訳など諸々と云うことに。ただ勝手に内容を変えては引用にならないのでそのまま載せていますので、書いてある事が真実ではない可能性もあるということです。正しい解説を併記出来れば良いのですが管理人の手には負えません。付け加えるなら山田秀三著「北海道の地名」が現在入手可能な書籍としては一番信頼できるでしょう。

アイヌ語地名表記について

アイヌ語に関して現在も文字が統一されていない様で「ローマ字」「カタカナ」や「かな文字」で表記されている。代表的な表記法はローマ字の様だが正確な発音迄はカバーできない。それはカタカナやかな文字でも同様だが、正確な発音が判るようにアクセントの部分はかな文字、他の部分はカタカナで書くなど工夫されているが、専門書はローマ字、一般的にはカタカナで書かれる事が多い。母音の発音ではア~サ行は日本語と同じ、タ行ではチがなく「ト」の部分は「tu」で「ト゚」とするのが一般的だがトゥと書かれることも有る。ヤ行ではエの部分は「ye」で「イェ」となる。ワ行でのウは「we」で「ウェ」とし、オは「wo」で「ウォ」となる。子音の場合で閉節音(母音を伴わず子音だけで終わる音節)は「p,t,k,s,m」(ㇷ゚,ッ,ㇰ,ㇱ,ㇺ)、「r」は前の母音に応じて(a)r=ㇻ・(i)r=・ㇼ(u)r=ㇽ・(e)r=ㇾ・(o)r=ㇿ・というのが一般的なようですが、すべてをㇽとされる方もいるが小文字での表記、当サイトでも「ㇽ」としてあるのもある。また「t」を大文字のまま「ト」とする方もいる。重母音の副音は子音として「-y」「-w」としてィ・ゥとし小文字での表記となる。印刷などでは問題にはならないがHTMLでは対応フォントが入ってなければ文字化けするかもしれない。

当サイトでの地名表記について

アクセントのある語頭の開節音で滝と沼は「ソー」と「トー」となっているのもある。「tu」で「ト゚」と書かれることが多いようですが一般的には読めない文字と考えて「トゥ」とした。ローマ字地名を単語の意味に分けハイフンで(xxx-xxx)区切ってあるのもあるがハイフンは発音とは無関係です。カタカナの中で小文字が使えるのは小文字(全角小文字使用、半角のカタカナは未使用)で書いています。日本語文字入力では「ァィゥェォヵヶッヮャュ」普通に出来ますが「小書き:ㇰ,ㇱ,ㇲ,ㇳ,ㇴ,ㇵ,ㇶ,ㇷ,ㇸ,ㇹ,ㇺ,ㇻ,ㇼ,ㇽ,ㇾ,ㇿ,半濁点:ゼ,セ゚,ヅ,ツ゚,ド,ト゚」はATAKの文字パレットより入力です。以前は<span class="#">を使って文字の大きさを変えて視覚的な調整をしていましたが、とりあえずATAKでの入力が可能でUTF-8で保存ができHTMLでの表示も問題ないようなのでこちらに変更しました。ただ対応する文字がPCにインストールされていなければ文字化けするかもしれません。「ト゚」以外は「萱野茂のアイヌ語辞典」にほぼ準じていますが、最初の頃に書いた表記では対応が出来ていません。出来るだけ早く修正をと思っています。厳密なアイヌ語地名の表記は専門家にお任せして、ここではアイヌ語地名に気軽に親しんでもらうのがモットーです。

アイヌ民族の文化と地名関連のリンク集

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